モラルハラスメントのブログを読み歩いていました。
そこでやっと気づいたこと…
うちはやっぱりおかしい。
父はモラハラとはいえないかもしれないけれど、
自立した働く母に極端に「妻」であることを求めたし、
母はとりあえず父には歯向かわず、
それでいて小さいころはイライラしている印象しかなかった。
私は事あるごとに「女の子」だからと言われ続け、
彼氏を実家に呼んだときも、彼の隣ではなくずっと下座に座らされた。
いいようのない怒りが立ち込めて爆発しそうになることはたくさんあったけれど、
それは仕方のないことだと思ってあきらめていた。
女に生まれたんだから、
家事をするのは当然だし、
夜遅くに帰ってはいけないのも当然だし、
たまにごはん作るのを放棄して友だちや母と遅くまで遊ぶたびに
土下座せんばかりの勢いで謝るのも当然だし、
たまに実家に帰っても遊び歩くことが制限されるのも当然だし、
とりあえず謙遜しなければいけないものだと思ってた。
(これは愚妻の精神ですね)
心のどこかで変だと思いながら、その習慣はかなり身にしみていました。
落ち着いて考えたら変な話だよね。
女だからって人権は保障されてるんだし、そんなに不当な扱いをうけることもない。
でもそれが普通だと思っていた私はいつの間にかすぐに謝る人間になっていた。
特にごく親しい人間に対しては。
何かあったらとりあえず謝る。
何が何でも謝る。
「ごめんなさい」が口癖になっていた。
それでいて許してくれそうな人にはずるく、「~したらだめ?」ときくのが習慣になっていた。
いまの彼にたったひとつだけ要求されたこと。
「ごめん」と「だめ?」は言うの禁止。
そのころはなんとなくやりづらい思いをしていたけど、
最近ずうずうしくなってきた私がいます。
ごはんをつくると「おいしいでしょ?」と言ったり、
「ごめん」ではなく「ありがとう」を心がけるようになったり、
言った本人はたぶん忘れてしまったのだろうけど。
ありがとう。
謝らなくていいって言ってくれて。
ありがとう。